続・俺と結婚しろよ!





「賢ちゃんには分かんないよ。

賢ちゃんは、あたしみたいな馬鹿なミス、しないから」



「おい……」



「心の中では笑ってるんでしょ?

咲良、まだまだだって思ってる。

だって賢ちゃん、同情する気もないって言ってた!!」





あたしだって分かってる。

賢ちゃんは、あたしを怒らせに来たわけではないことくらい。

だけど、止まらなかったんだ。

それは賢ちゃんに対する僻み……もあったのかもしれない。





ことがある度に思い知らされる。

あたしたちがどれだけ頑張っても、Fには到底追いつけないことを。




< 76 / 629 >

この作品をシェア

pagetop