続・俺と結婚しろよ!
「賢ちゃんには分かんないよ。
賢ちゃんは、あたしみたいな馬鹿なミス、しないから」
「おい……」
「心の中では笑ってるんでしょ?
咲良、まだまだだって思ってる。
だって賢ちゃん、同情する気もないって言ってた!!」
あたしだって分かってる。
賢ちゃんは、あたしを怒らせに来たわけではないことくらい。
だけど、止まらなかったんだ。
それは賢ちゃんに対する僻み……もあったのかもしれない。
ことがある度に思い知らされる。
あたしたちがどれだけ頑張っても、Fには到底追いつけないことを。