続・俺と結婚しろよ!
「俺たちも正直、やっちまったって思った。
だけど、ミスじゃねぇんだ、チャンスなんだよ!」
「何言ってんの?」
あたしは、ありったけの嫌悪をこめて賢ちゃんを睨む。
「ヘナチョコsoleilが一位取って、楽しくないよね?
あたしがミスったら、人気落ちるから楽しいよね?」
あたしは馬鹿だ。
やっぱり、賢ちゃんにそんなことを言ってしまう。
冷静になれば、賢ちゃんがそんなこと思うはずないのに。
悠真にアドバイスしてくれたり、完成した新曲を聴いて、一緒に喜んだりしてくれたのに。
「だから、落ち着けって」
賢ちゃんはそう言って、パソコンの電源を入れる。
もしかして、こんな時にネットゲーム?
常識外れてる!