続・俺と結婚しろよ!
迫るあの日と新たな仕事。








結局、賢ちゃんとはいつものように手を繋いで寝た。

久しぶりに隣に賢ちゃんがいて。

すごくすごく嬉しくて、賢ちゃんにくっついて寝たんだ。





いつもは寝る前、仕事のことを考えて怖くなったりした。

次のライブ、失敗しないかな。

次の新曲、上手くいくかな。

あたしたち、飽きられないかな。

一人になると、ネガティヴにもなる。

だけど、賢ちゃんといると、全てが上手くいくような気がした。





そして……




次の日の朝、やっぱり賢ちゃんはいなかった。

ただ、ほんの少し布団が温かくて、賢ちゃんの香りがしたんだ。




賢ちゃんはあたしを応援してるって言ってくれるけど、あたしも賢ちゃんを応援している。

夏フェス、すごくすごく楽しみにしているよ。




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