ボクは星を見上げた。
一等星
吐く息が白く消える夜だった。


何処にも行き場所もなくて
風に揺れる物音が響く
眠れない夜だった。


「眠れない夜の話でもしようか。」
なんて、君が言うから僕はそっと微笑んだんだ。

いつかの君を思い出して
僕の眠れない夜はあの時から続いてる。


性懲りもなく、また、君の「またね。」なんて言葉を繰り返しては消して、僕はほんの少しの期待を胸にまだ待ってたのかもしれないね。


そう、君の体温を探して。
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