春待ちとれいん
「……っ」
冷たい風が肌を撫ぜる。
指先が震えてるのは、今日が冬みたいに寒いから?
「……もうちょっとだけ待ってみよ」
ベンチに腰掛け、冷えた手をさする。
彼も私みたいに寝坊しただけかもしれないし。
元々2本早い電車に乗ってたから、ちょっとくらいなら問題ない。
そう思ってベンチに座ってたんだけど……昨日の夜更かしが祟ってか、ものすごい睡魔に襲われた。
何とか意識を保とうと頑張ったけど、それは叶わなかった。
夢の中に、金髪の彼が出てきた。
彼は私と同じ場所にいる。
線路なんて挟んでなくて、手を伸ばせる距離にいる。
冷たい風が肌を撫ぜる。
指先が震えてるのは、今日が冬みたいに寒いから?
「……もうちょっとだけ待ってみよ」
ベンチに腰掛け、冷えた手をさする。
彼も私みたいに寝坊しただけかもしれないし。
元々2本早い電車に乗ってたから、ちょっとくらいなら問題ない。
そう思ってベンチに座ってたんだけど……昨日の夜更かしが祟ってか、ものすごい睡魔に襲われた。
何とか意識を保とうと頑張ったけど、それは叶わなかった。
夢の中に、金髪の彼が出てきた。
彼は私と同じ場所にいる。
線路なんて挟んでなくて、手を伸ばせる距離にいる。