タイトル未設定
次の日。急すぎる、と思いつつも、私は今日の出発のために部屋に忘れ物がないかチェックしていると
「理沙?入るよー」
と、おばさんが入ってきた。……返事、してないんだけどなぁ(笑)
「そうそう、新しい家の場所の地図渡しとくね。とはいえ、あなたまだ未成年だから一人暮らしは出来ないんだけどね」
「え、じゃあ私は誰と………?」
「ついてからのお楽しみよ♪」
「あっ、そろそろ行かなきゃ……
ちょっと離れていたはずだし、着くのが遅くなるの嫌だし。それに一緒に住む人がいるなら、あまり遅くなると迷惑だもんね」
私は、どんな人と同居するのか聞いておかなかったことを後に後悔することになるなんて今はまだ知らなかった。