君がくれたもの
第3章
喧嘩
あの事件を忘れかけた頃。
街は白く染まって
クリスマス一色に染まっていた。
大輝とは相変わらずで
特に大きな喧嘩もなく、
平和に過ごしていた。
ただ、違うのは
時々、大輝と優香と連絡が取れなくなるということ。
一緒にいても電話がなるとすぐに離れて行っちゃう。
すごく不安で、すごく怖くて
すごくいやな予感がするんだ。
今だって、大輝の部屋に遊びに来てるのに、
電話がかかってきて、
部屋から出て行ってしまった。
ため息をついて大輝のベッドへダイブすると、
昨日までの1週間連続出勤が効いてたのか、
気づけば私は眠りについていた。