君がくれたもの


学校に着くと、

毎朝恒例の、

「ひなこー!!」

優香突撃隊。

すっと横にずれると、

ガバッ

私の後ろにいる大輝に抱きついた。

「あれ?日菜子1日ですごく背伸びた?」

と呑気に言いながら胸に顔を埋める優香。

大輝と佐倉の顔はこの世の終わりみたいな顔をしていて…

私はそれを笑をこらえながら見ていた。

「あれ?日菜子、おっぱいないよ!

おっぱい!」

待って、朝の教室で何を言ってるのあなたは…。

ガバッと顔を上げた優香とこの世の終わりみたいな顔をした大輝の視線が合わさった時、

「ぎゃぁぁぁ!!!
日菜子が大輝そっくりになったぁぁあ!!」

え、そうなるの?

「優香。」

名前を呼ぶとふっと私の方を見た優香は

私に思いっきり飛びついてきた。

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