君がくれたもの
だけど俺は、
「…なんで付き合えないの?」
嫌な予感が胸をよぎった。
まさか、私の命は長くないから、とか
よく、母さんと日菜子がみてるテレビの話みたいなやつじゃないよな…?
「…それは、私の命が後3年もつかわからないから…。」
ぽつりと涙を流した光希に俺は、
「そんな理由で俺が納得すると思う?
例え、光希の命が後1日でも俺は光希のそばにいたい。」
そう言った俺に、
「でも!」
と、何かを言いかけた光希を遮って
「もしも、俺と光希の立場が反対で
俺が3年生きれるかわかんないからって理由で光希を振ったら納得するか?」
そう聞いていた。
光希は少し考え込むと、
ぶんぶん首を振った。
「…無理。
納得できない。」
「…ん、そういうこと。
だから、今日から光希は俺の彼女ね。」
そう言うと、
コクンと頷いた光希のおでこに気づけば俺は唇を寄せていた。