君がくれたもの


そして、光希は

それから一ヶ月後

俺と家族に見守られて、

安らかに息を引き取った。


それからの俺は自暴自棄で、

だけど、いざ他の女を抱くとなると、

光希の温もりが消えてしまいそうで怖くて、
結局は抱けなかった。

キスさえもできなくて、

美麗にだってしていない。

なにより、俺から光希の温もりを消すことなんてできないんだ。


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