君がくれたもの

クリスマス



「あー、寒い。」

校庭にはこの辺にしては珍しく、雪が少しだけ積もっていて、

優香と亜美は寒い寒い連呼しながらストーブへとを身を寄せている。

それを黒板の横に寄りかかって見てる私と大輝と佐倉と亜美の彼氏、相良一平 サガライッペイ
で見ている。

確かにこの校舎は古いし、寒い。

けど、ひざ掛けを完全防備している私にはへっちゃら、と言いたいけど、

大輝の隣にいたいから優香と亜美を眺めてる。

相良は、大輝と佐倉に比べれば背は低い。

175センチだっけ?

十分大きいとは思うけど。

亜美とはそこまで身長差無いんだよね。

いや、私と大輝がありすぎるだけなのか?

と、何故か考えていると、

「…こ!…日菜子!」

「わっ!」

目の前にはドアップの大輝。

あれから大輝は前みたいにヘラヘラ笑わなくなって口調も変わった。

他の女の子にも、
私と優香と亜美以外には冷たいっていうか話さなくなったし。

だけど、こっちが本当の大輝ってすぐにわかったから、

幸せなんだ。

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