君がくれたもの
反則だよ、それ。
恥ずかしさと、大輝の笑顔の破壊力で涙目になりながらも、大輝を睨みつけると、
「なに?もう一回キスして欲しいの?」
と私の頬に手を当てながら聞いてくる始末。
その顔はあまりにも真剣で、
「…んなわけな…っ?!」
また、チュッと重なった唇。
今度はさっきより少しだけ長めで、
どんどん赤くなっていく顔。
目が合ったままゆっくりと離された唇。
その途端、
「「「「「きゃぁーーーーー!!」」」」」
「「「「「うわぁあーーーー!!」」」」」
女子と男子の悲鳴。
え?!男子も?!
「…大輝って男子にもモテてたんだね…。」
ぽつりと溢れた言葉に
なぜか苦笑いの5人。