君がくれたもの
自分の本音に気づいた瞬間、
私は泣き崩れた。
「…うっ、あぁぁあっ。」
心が痛いよって、
もう耐えられないよって、
私に訴えてる。
ごめんね、
こんなになるまで我慢をさせてごめんね。
「…ごめんっ。
ごめんねっ。」
私の口から零れるのは、謝罪。
誰に謝ってるのかもわからない
ごめんね。
だけど、
私が壊れたのは、
確かな事実だった。
だけど、
柔らかい柔軟剤に包まれた私の体。
「…大丈夫。
大丈夫だ。
日菜子ちゃんはなにも悪くない。」
金澤の声が、
切なそうな声が、
私の鼓膜を心を揺らした。