君がくれたもの
プレゼントを渡すとすごく喜んでくれた大輝と優香。
2人は、
文字に気づかないで無邪気に笑っていて、
どうか気づかないで。
私はそれしか祈ることができなかった。
そして、2年生に進級して、
2ヶ月。
この間にたくさんの思い出を作った。
残りあと4ヶ月。
タイムリミットが刻々と過ぎていく。
最近夜も眠れないくらい追い詰められている。
けど、学校では大輝と優香と亜美に気づかれないように振る舞った。
だけど、
それと同じように大輝の瞳が心配そうに揺れていて、
私はそれに気づかないふりをしていた。