君がくれたもの
その後の、学校は普通だった。
ただ違うのは、あいつの近くに
女の子が寄っていなかったことだけ。
そして、学校が終わると私はすぐに帰路へと着いた。
そして、家に帰って、
次の日、
当たり前のように学校に行くと、
私は、言葉を失った。
だって、
「あんた、だれ?」
そう思わず出た声を
だって、私の隣には、昨日までオレンジの髪で襟足が長くて、
前髪だっておでこで留めるほど長かったチャラ男が座ってたはず。
甘ったるい香水を身に付けて、第二ボタンまでワイシャツを開けて、
ズボンだって、腰パンでベルトの部分にはチェーンがジャラジャラだったはずなのに、
今隣にいるやつは、
爽やかな茶髪に、襟足もバッサリ切ってサッパリで
前髪も短くされたアシメ。
ワイシャツのボタンも一番上以外は締まっていて、ズボンのジャラジャラも無くなっていた。
程よく下げられたズボン。
甘ったるい香水じゃなくて、代わりに香るのは柔軟剤の香り。