君がくれたもの
「スチータスという花なんです、
花言葉は
【変わらぬ心】【途絶えぬ記憶】
お互いを思う変わらない心、
決して忘れない思い出…
そんな意味がこもった花なのかもしれませんね。」
ふわりと花のように笑った店員さんは、
どうぞと言って私にその花束をくれた。
「いくらですか?」
と、財布を取り出しながら聞けば笑いながら首を振った店員さん。
「…1ヶ月の時を超えて、彼氏さんからのプレゼントです。」
とうとうその言葉に私は泣き崩れた。
止まらない涙そんな私を支えてくれた女の人は、
「大丈夫です。
信じて待っていてあげてくださいね。」
そう言って私の背中を撫でてくれた。
しばらくして落ち着くと、
私はその人に頭を下げてから病院へと向かった。