君がくれたもの
目を見開いて病室を見つめる大翔。
「…さっきまで普通に眠ってただろ?」
そういって、病室へと入ろうとする大翔を押し退けた看護婦長さん。
フラついた大翔を慌てて支えると、
呆然と病室を見つめていて、
「おいっ!直人っ!
ふざけんなよ!
置いてったら許さねぇからな!」
そう叫んだ大翔の言葉にとうとう泣き崩れたおばさん。
そんなおばさんを支えたおじさん、
優香は私が慌てて、支えて、
お兄ちゃんは私の腕を解くと、
その場に涙を流しながら座り込んだ。