君がくれたもの

奇跡が起こる時



落ち着いた大翔。

気づけばもう日が暮れていて、

「…大輝に会ってくる。」

「…ん、わかった。」

大輝の病室へといって、

大輝の手を握りしめた。

まだ眠り続ける大輝。

「…だいきぃっ、直人さん、もう2度と会えないかも知れないんだよ…?。」

我慢してた涙があふれた。

私だけは泣いちゃダメ。そう思ってた。

だけど、大切な人の大切な人が死んでしまいそうなのに

泣かないはずない。

「…お願いだから大輝は消えないで。」

私の涙が大輝の頬に溢れた。

「…大輝、愛してるよ。」
優しく大輝の唇に口付けた。

二回目の愛してる。

久しぶりの大輝の唇の温もり。

「…二回目の愛してるが、大輝が眠ってる時なんて、ね。」

「大輝が目覚めた時何度でも愛してるっていうから。」

もう一度キスを落として帰ろうと大輝の手を離そうとしたとき、



ギュッ。




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