君がくれたもの
最終章
幸せ
あれから5ヶ月。
気づけば高校三年生になった私たちの前には
進路という大きな問題を目前に控えていた。
あ、因みに直人さんは無事に退院して、
仕事をしながら3人を養ってる。
冷夏さんのあのアパートはもともと2人の新居だったらしく、
あそこで住んでるらしい。
そして、私と大輝は順調。
もう少しで2年記念日だ。(優香情報)
そう言うのに疎い私は、すごく怒られる。
だって付き合った記念日なんて、
そんなブランドとかいらない。
月日の長さが2人の歩いて来た道だというのはわかってるけど、
大輝といたらきっと2年なんてあっという間。
それにこれからずっと一緒にいるのに、
1年、2年なんて小刻みのこと覚えてられないよ。
とか言いつつ、ちゃっかし、プレゼントを用意している私。
大翔の好きなアーティストのライブチケットとCD、
CDは買うなよ!と何度も念を押しておいた。
だからきっと大丈夫。
ちなみにその、2年とやらが明日だったりして
日曜日だったりして、
デートだったりする。