君がくれたもの

ほっぺたが溢れるんじゃないかってくらい美味しい。

鯛や、伊勢海老。

海ならではのたくさんの海鮮料理、

「ん〜、おいしぃ。」

美味しすぎてバタバタする私を見て笑う大輝。

「これ美味しいよ。」

と伊勢海老のお刺身を大輝の口にアーンとすると簡単に開けてくれた口。

「プリプリしててうまいな。」

と2人で笑いながら

料理を完食仕切った。


「温泉でも入ってくるか。」

という大輝の声に賛成して

浴衣とお母さんが用意してくれていた下着とタオルを持って温泉へと向った。

この時間、まだみんなはご飯を食べているのか
人は誰もいなくて、

貸切気分だ。

露天風呂最高。

「ひなこー?」

不意に聞こえた竹の柵の向こうからの声に

「ん〜?」

と返事をすると、

「空見て。」

という大輝に空を見上げると綺麗な星空。

けど、

「「あつい。」」

流石に真夏の露天風呂はきついかもしれない。

私と大輝はすぐに出て、

そのあと入れ違うように入ってきた大勢の女の人たち。

< 258 / 302 >

この作品をシェア

pagetop