君がくれたもの


どこかでそんな事を読んだ気がする。

大輝は気づいたんだね。

「…明日も晴れるよ、ずっとずっと日菜子がいてくれたら晴れるよ。」

そう言いながら私を抱きしめる腕を強めた大輝。

「そうだね、大輝がいてくれる限りずっと晴れ続ける。」

笑った私たち。

そのまますぐに部屋へと戻って、

ただ純粋にお互いを抱き合って眠った。


次の日、

私は1日遅れの記念日のプレゼントを渡した。

大輝は喜んでくれてこっちまで嬉しくなる。

今日はもう帰るんだ。

そう思うと自然と沈んでいく気持ち。

…だけど、
何故か鞄には下着のあと1つのセットと服。

私の家に置いてある大輝の分まであって、

白い分厚い封筒が入っていた。

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