君がくれたもの


いつもの帰り道、

アイスを食べながら大輝と進路の話をしていた。

「大輝の将来の夢は?」

大輝を見上げながら聞くと、

「俺は弁護士。」

アイスをかじりながら真剣な眼差しで言った大輝に胸が高鳴った。

…かっこいい。

「親父の仕事継ぐ。」

あ、おじさん弁護士だっけ…。

「…で、1番の将来の夢は、

日菜子の旦那。」

と無邪気に笑って私の肩に手を回した大輝。

照れくさくて、

「汗臭いからやだー。」

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