君がくれたもの
1時間目から体育。
憂鬱に思いながらもジャージに着替えていると、
朝よりもめまいがひどくなってきた。
だけど、心配かけたくない。
その思いで私は体育に参加した。
女子はいつかと同じバレー男子はバスケ。
私は、体育館の壁に寄りかかって優香と亜美とバレーを眺めていた。
すると突然襲ってきた吐き気。
「…っ!」
口を覆って、
勢いよく立ち上がると、
「…日菜子?!」
どんどんと近づいていく床。
何故か私はこの時お腹を庇っていた。
それが何故かも考える間も無く私は意識を手放した。
薬品の匂いに目をさますと、クリーム色のカーテンに覆われたベッド。
保健室だ…。
起き上がると、その気配に気づいたのか先生が来た。
先生の顔はどこか怒っていて、