君がくれたもの
変化
言葉通り、
あれから金澤は私のそばを離れないでいてくれた。
ずっと隣にいてくれてる。
登下校も一緒にして、
お昼も一緒に食べていた。
気づけば、金澤が隣にいる事が当たり前になっていたんだ。
「日菜子ちゃん〜。」
金澤の声にちらりと横を向くと、
「ほい、オレンジジュース。」
と私に投げられた私の大好きな紙パックのオレンジジュース。
「ありがと。」
思わず緩む頬。
「いーえ、」
今、独りだと感じないのは金澤のおかげなのかな。
あの事件から一週間。
麻美と悠介と同じクラスだけど
目が合わない。
周りの人も私には触れなくて、
このクラスでよかったなー、と思ってみたり、