君がくれたもの
夢を語る大輝の真剣なキラキラと輝く眼差し。
絶対に大輝には夢を叶えてほしい。
嫌われてもいいから、私は大輝に別れを告げる。
そう決意したのと扉が開いたのは同時だった。
入ってきたのは先生とお母さん。
お母さんは目元が赤くなっていて
泣いたのがすぐにわかった。
それに申し訳なくなって私はまた涙を流した。
校舎から出て、
車に乗り込むと運転席には前だけを見る大翔。
多分、話を聞いたのだろう。
私を軽蔑した?
それでもね、いいの。
私は絶対この子を産む。