君がくれたもの
「あ、そう言えば
今日俺の双子の妹がこのクラスに転校してくるんだ」
「…え?」
思わず目を見開いた私。
そっか、
この学校の情報科は、
このクラスしかないから。
双子でも一緒になるんだ。
「それでね、
俺の双子の妹、
優香って言うんだけど、
俺の待ち受け見て、
日菜子ちゃんのこと可愛い!友達になりたい!って言ってたんだけど、
いいかな?」
と笑った奴に
「…まって?
待ち受けって?」
と、聞くと、奴の胸ポケットに入ってる私と同じ機種のスマホを抜き取って待受を見ると、
私と金澤のツーショット。
「…。」
「…てへ?」
と可愛く笑った奴に、
ギロリと睨みつけようとしたけど、
おもわず笑ってしまった。
だって、
「私も同じ写真待ち受けだ。」
そう言って自分のスマホを見せると、
金澤は目を見開いて、
私と同じように笑い始めた。