君がくれたもの


それから1ヶ月。

大輝は高校時代のバイトで貯めたお金で

マンションの部屋を借りてくれた。

本当に将来のための貯金をしていたらしくて、

バイトの給料の半分は貯めていたらしい。

それとは別々に熱海への旅行のお金も貯めてたって聞いて改めて自分がどれだけ幸せかわかった。

まぁ、私も将来のためのお金でベビー用品そろえたんだけどね…

大輝は、弁護士と養うのを両立する。

そう言って、大学以外の時間は、

ほとんどバイト。

日曜出勤も当たり前。

いつか壊れてしまうんじゃないかと怖くなる。

大輝は大学とバイトがある時は

朝起きて、

大学に行って

直ぐにアパレルのバイト。

ファッションセンスもいいことから結構もらえるんだって言ってた。

その後は、佐倉のお父さんの夜のバーのバイト。


大輝のアパレルの仕事は火曜日と金曜日と土曜日。

バーの仕事は月曜日と土曜日が休み。

大学は土日以外講義を入れているし。

すごく大変だと思う。

それに少しだけ、寂しいと思ってしまう私…。

だけど、

遅くても夜中の三時には帰ってきてくれる。

きっと、不安にならないのは帰ってきてから直ぐに私を抱き寄せてからキスをしてくれるから。

お風呂に入ってきて出た後も

耳元で愛してる。

今日もお疲れ様。

そう言って私を抱きしめながら眠る大輝。


土曜日は唯一バイトも大学も行かない。

てか、私が行かせない。

休む暇あるなら稼ぐんだーって騒いでる大輝。

体調崩したら元も子もないないでしょというと納得したのか、

一週間に一回は休んでくれた。




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