君がくれたもの


明日会いに行くことになって、

俺はネックレスを握りしめていた。

そして、なんとなくもう1つのネックレスを見てみると、


『Sunflower』

と彫られたプレート。

…どういう意味だ?

sunflower?向日葵?

向日葵、向日葵。

俺は隣の部屋に駆け込んで


「おい!優香!」

「はい?!」

いきなり驚いたのかビクッとした優香。

けどそんなのにも関わらず

「向日葵の花言葉は?!」

そう聞くと、

「え?知らないの?」

とウットリした顔をしながら、

教えてくれた。


《あなただけを見つめる。》

それで俺は確信をした。

きっと、日菜子のお腹の中にいるのは俺の子だ。

たとえ、俺の子じゃなくても俺は2人を養う。

でも、日菜子を信じてるから。

大丈夫。


< 301 / 302 >

この作品をシェア

pagetop