君がくれたもの


「おばさん泣いてたよ。

日菜子を傷つけた。って、

言葉を誤ったって、

本当はおばさん気づいてたんだよ。

日菜子が、美麗さんに嫌味を言われてることも押し倒されたことも気づいてたんだよ。

それをちゃんと、日菜子の口から聞きたくて、待ってたんだ。

俺言われてたんだ。

日菜子を支えてあげてね。って、

弱音もなにも言えないあの子を

助けを求めることを知らないあの子を

支えてあげてねって、

あぁ、本当に日菜子を愛してるんだって、伝わってきたよ。

おばさんな、

『きっと私が迎えに行っても日菜子は私を拒絶するだけで、余計自分を傷つけるだけだと思うから。

だから、大輝くんが迎えに行って

日菜子が安心して帰れる家にして待っているから。』

って、そう言ってたよ。

大翔くんも友達を全員動かして日菜子を探してる。

優香も、和樹もみんな日菜子を探してる。

日菜子は、みんなに愛されてるんだよ。」

そう言った金澤に止まったはずの涙がまた流れ出した。

なんで?

何で、私が愛されてないって思ってたのにきづいたの?





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