君がくれたもの


そう思ってると、
HR開始のチャイムが鳴り響いた。

麻美は、そのチャイムを聞くと自分の席へと戻ってきた。

隣のやつは、その一部始終を全部見ていて、

私をじっと見つめるそいつに、

「なによ?」

と問いかけると、

「ん〜?
あの子と友達はやめたほうがいいんじゃない?」

と意味深なことを言ってきたこいつに、

イラっとした私は、そいつの胸倉を掴みあげた。

「麻美を悪く言ったら許さないよ。」

と、ギロリと睨みつけると、

ガタッと音を鳴らして立ち上がった金澤は、

私の手首を掴んだ。

私よりも明らかに高い身長確か噂では185という改めてわかるこいつの身長に思わず驚いた。

「それと、同じように俺は日菜子ちゃんを傷つけられたら許さないってことを忘れないで。」

そう、目線は私なのに、

誰かに言ったような口振りに困惑した時、

「なにやっとるんじゃ〜、
す、座りなさい。」

ヨボヨボの担任おじいちゃんの声で私と金澤は渋々座った。


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