君がくれたもの
大切な人
夏休み1週間目。
課題を全部終わらせました。
大輝とはあれ以来会えていない。
寂しいような、寂しくないような。
でも毎日電話をしている。
優香は留学してたホームステイ先に遊びに行くって言ってて、
佐倉と大輝はバイトらしい。
3人とも課題大丈夫なのかな…。
まぁ、大丈夫でしょ。
と思うのも、大輝は学年トップの成績
それに次いで優香、私、佐倉って順番だ。
あー
気づけばまた大輝の事考えてる。
もういいや。
少しだけ寝よう。
布団に潜って目を閉じようと来た時、
♫~♫~♩~♫
大輝の着信音が鳴り響いた。
ディスプレイには、
金澤大輝
と表示されていて、
にやけるのを抑えて電話に出ると、
《ひなこー!》
耳をつんざく大きな声に思わず顔を歪めた。