君がくれたもの
2人で冷房の効いた私の部屋へ。
アイスを食べてテレビを見ながら、
「大輝。」
「…ん?」
「バイトは?」
と聞くと、
「今日は、5時から。」
…なーんだ。
今日もバイトなんだ。
「…そっか。」
時間をちらりと見ると、
2時と表示された時計。
あー。
やだな。
「日菜子は?」
「私は明日から5日連続出勤。」
と肩を竦めながら言うと、
「…無理すんなよ。」
と言って私の肩を抱き寄せた大輝に遠慮なく体重をかけても
びくともしない大輝。
「重くない〜?」
「めっちゃ重い。」
大輝の笑い混じりの声に
ベシッと肩を叩くと、
笑いながら
「いたー。」
と言う大輝に気づけば私も笑っていた。