君がくれたもの
そのあと2人でずっと話していて、
気づけば、
時刻は4時半。
「もうバイトの時間だ。」
そう言って立ち上がった大輝に気づけば寂しい。
そう思っていた。
眉を下げる私に悲しそうに笑った大輝はそっと優しく私の唇にキスを落とすと、
「来週、バイトがない日デートしような。」
と言って私の頭を優しく撫でて帰って行った。
寂しいな。
と思いながら大輝の匂いが残るクッションに
顔を埋めて、
【寂しいから大輝の匂いが移ったクッションに顔埋めてるから
バイト終わったら電話してね。】
初めて自分からラインを送っていた。
あー、恥ずかしい。
こんな長文初めてだ。
ピコンッ。
顔を上げてみると、
【可愛すぎ。
待ってて。】
と大輝からの返信。
うひゃー!!
とジタバタしてると、
「日菜子!!下まで響いてる!」
お母さんの声に、
渋々ジタバタをやめた。