君がくれたもの
そして、
気づけば私はウトウトと
眠りについていた。
トントン。
ドアをノックする音に目をさますと、
「日菜子、ご飯。」
「…ん。」
大翔がヒョコっと顔を出して私を起こしにきた。
大翔は、一応私より3歳上。
20歳だ20歳。
「…眠い。」
起き上がれない。
眠い。無理。
そう思ってると、
「バカ言ってんじゃねぇよ。」
と私を無理やり起こしてリビングへと連行。
「廊下暑い。」
「リビングは涼しい。」
「行くまでがめんどくさい。」
「なにいってんだぁ?
太るぞ?お?お?
大輝に嫌われるぞ?」
「…うっさい。」
前を歩く大翔に蹴りを入れると、
「ってぇ!
暴力反対!
暴力反対!」
「うっさい。
元ヤンのお前が言うか。」
ともう一度蹴りを入れた。
大翔が悪いんだ。
大輝に嫌われるなんて言うから。
柄にもなく、食後のアイスなんて我慢しちゃったじゃないか。
こんなの初めてだ。