君がくれたもの


ご飯を食べてお風呂に入って、

部屋へと言って大輝からの電話を

スマホをテーブルに置いて、

腕をテーブルに乗せてそこに顔を乗せて

電話を待つ。

ちらりと時計を確認すると、

21:58とデジタルに表示された時計。

大輝がバイト終わるまであと2分。

「ん〜。」

チクタクチクタクと部屋に響く秒数の音。

こんなに2分が長いと感じることってあったっけ?

大輝と出会ってから初めてだらけだ。

もう、

22:00過ぎたかな?と思って顔を上げても、

時刻は

21:59

「…なーんだ、1分しか経ってないのか。」

独り言なんて柄じゃない。

私は恋する乙女か。

あ、恋してるか。

あー、もう最近1人ツッコミ激しくなってない?

だって、

「大輝が悪いんだもん。」

「…何が悪いって?」

ビクリと動いた肩に

恐る恐る振り返ると、

「は?!

って、きゃっ?!」

「は?!ちょっ!おい!」


ドンッ!

「…ったぁ。」

「…いや、俺の方がいてぇわ。」

「…は?」

えーっと?状況を確認させてください。



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