君がくれたもの
確か
大輝の声が聞こえて無意識に立ち上がって振り返ると、
部屋のドアを開けた大輝が立っていて
驚いた私は後ずさりしてテーブルに膝かっくんってなって
後ろに倒れるはずだったのに
大輝の声と共に
腕を引かれて、
大輝を押し倒す形で大輝へとダイブ。
そりゃあ、大輝も痛いはずだ。
って!
1人で納得してる場合じゃなくて!!
「大輝!ごめ「おい?!どーした?!
大輝!日菜子!」
ガチャッ。
「「「…………。」」」
「…うん、ごめん。
邪魔した。」
「「って、ちょっ!おい!違う!」
大翔が気まずそうに部屋から出て行くのを
慌てて私と大輝が制止した。
いや、だって勘違いしてるんだもん!
「え?」
「「え?じゃない!」」
「え、じゃあ、お?」
「「そういう問題じゃない!!」」
いやまじで、
そういう、雰囲気じゃない。
って、
「大輝入れたのお前か!!」
いや、別に入れてもいいんだけどさ!
私だって一応女の子だし、
か、か、仮にも好きな人だし?
覚悟とか欲しかったわけで、
って、昼間タンクトップにミニパンのお団子で飛び出したの一体どこのどいつだ。
って感じだけど、
そういう問題じゃなくてって、
って、私何考えてんだ?