君がくれたもの
大輝の胸を押す腕もベッドに優しく押さえられていて、
キスの合間に、
「大輝。」
と呼んでも大輝は唇を離してくれなくて、
だんだんと深くなっていくキス。
いつの間にか解かれていた腕を無意識に大輝の首に回すと、
シャツの中に入ってくる手。
「?!んーー!んーー!!」
大輝の肩を押すと
簡単に退いた大輝は、
なぜか、頭を抱えて蹲ってしまった。
「…大輝?」
「まじでごめん!」
いきなり謝り始めた大輝に驚くと、
「大切にしたいって思ってたのに、
ごめん、怖かったよな。」
と悲しそうに笑う大輝に痛む胸。
「…怖くはなかったけど、
恥ずかしかった。」
と素直に言った私にちらりと視線を向けた大輝の目は潤んでいて、
キュンっときたのは内緒。