君がくれたもの


目を開ければ見慣れた天井。

私、寝てたんだ。

ゆっくりと起き上がると、

9:25と表示された時計。

バイトは11時からだから大丈夫。

なんとなく隣を見ると

すやすや眠る大輝。

幸せだな。

大輝の頬をツンツンすると、

眉間に皺を寄せて、

「…ん〜。」

と唸り始めた。

やばい、

起こしちゃった?

と思ってると腕を掴まれて、

抱きしめられた。

そして、またスヤスヤと聞こえる寝息。

「…ふふ。」

無意識に溢れる笑い声はきっと幸せだから。

大輝の胸に頬を寄せると、

気づけば三度寝をしていた。







「日菜子!日菜子!」

大輝の声に目を覚ますと、

「バイトは?!」

その声に急いで飛び起きた。

時刻は、

10:25
やばい!

慌てて、髪を梳かして、

服を着替え、

「って、大輝着替えるから!
出て行って!」

と言うと、
渋々部屋から出て行った大輝に、

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