君がくれたもの
と思ったら向かった先は近くのアイス屋さん。
キラキラ目が輝くのは仕方ない。
だって、ここのアイス屋さんは私が一番大好きなアイス屋さん!
「日菜子なに食べたい?」
大輝の優しい笑顔に私は、
笑い返しながら、
「ストロベリー!」
と柄にもなくはしゃいでいた。
「じゃあ、俺はチョコにしようかな。」
というと、
レジで注文する大輝の横で
当たり前に財布を取り出そうとすると、
すっと下げさせられた財布。
「…は?」
低い声。
「だめ、俺が出す。」
「は?」
なに言ってんの?こいつ。
と言う冷めた目で見つめる私に構わず
「ここは、男が出すのが当たり前だろ?」
と何故かドヤ顔で言ってくる。
「は?何言ってんの?
私に奢るために使うお金があるなら将来に向けて貯金でもしてもらったほうが嬉しいんだけど。
それに将来はどっちみち大輝に養ってもらうんだからいいの。
それに
私だってバイトしてるし、
お小遣いももらってるんだからね!」
と言いながら自分の分をちゃんと出すと、
無言になる店員さんと大輝と周りのお客さん。
ん?なに?
と思ってると、