君がくれたもの


だって
大輝だって、カッコ良すぎる。

まぁ、素直に言ってあげないけどね。

私も軽くお母さんと話してから、

大輝と一緒に家を出た。

話しながら向かう先は近くの駅。

「どこいくの?」

と聞いても、

「着いてからのお楽しみ。」

しか言わない大輝。

んー、大輝のことだから遊園地?

あ、それとも、

「水族館?!」

と、聞くと目を見開いて私を見下ろした大輝は

笑いながら私の口を優しくだけど塞いできた。

「ん〜?!」

「少しお口チャックね?
日菜子ちゃん?」

………。

大輝さん、目が笑ってません。
怖いです。

でも、

幸せだ。

恋人同士でここまでふざけられるのもすごく幸せなんだ。

親友みたいな恋人同士。

馬鹿な話も、

誰にも言えないことも言える親友みたいな恋人同士。

そんな恋人になりつつある私達は

きっと、大輝のおかげ。

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