君がくれたもの
駅について、
電車に揺られること3駅。
着いた場所は、
ずっと私が行きたいと言っていた、
「ひまわり畑だ。」
やばい、嬉しすぎて駄目だ。
嬉しすぎて、なんかもう、
「やだ。」
「…え?」
「あぁあ。」
「え?!嬉しくなかった?」
「もう!あぁあ。」
「日菜子ちゃん?!」
「ちょっとうるさい!」
だって、嬉しすぎてもう、
あぁあ、
どう表現すればいいの?
とりあえず、
「嬉しすぎて禿げそう…。」
「大丈夫、はげても俺は日菜子が好きだから。」
いやさ、ドヤ顔で言われても…
「私は大輝がはげても好きでいられるかわかんない。」
ガビーん。
まさにガビーンだね。
「…だってもう好きじゃないし。」
あ、やばい眉間に皺寄ってる。
「いや、違うそういうことじゃないから勘違いしないで。」
「…は?」
すごく怒ってる。
こんな状態で話聞いてもらえる?
無理だ、
今にも帰っちゃいそう!
だめ!
「だって!好きじゃない、大好き。
ううん、それ以上。
だけど、もっと好きになったら困るし、
愛してるはまだ使わない。」
目を逸らしていった私。
だって、視線が痛い。