君がくれたもの
と、1人で考えてるうちに
いつの間にか離されていた体。
それにも気づかないくらい
大輝をどこまで好きになるか考え込んでる私。
え、これ以上好きになったら束縛がやばくなっちゃうパターン?
嫉妬たくさんしちゃうの?
そしたら、大輝に嫌われちゃわない?
え、それはやだな。
てか、今でも嫉妬してます。
ごめんなさい、
通りすがる女の子みんな大輝に釘付けで
嫉妬してます。
どうせなら、
「大輝がもっとちっちゃくて、ブッサイクなら良かったのに!」
何故か、また半ギレの私。
「…は?」
え?
口に出てた?
「日菜子?」
フルフル笑いをこらえて私を見つめる大輝に、
なぜかイラッとして、
「なんでそんなかっこいいの?
なんでそんなに背高いの?」
いや、惚気じゃないからね。
誉めてるんじゃないからそんな嬉しそうな顔しないで、
キュンキュン止まらない!
キュンキュンうるさい!
「どうしたの?日菜子。」
「だってさ、大輝背高いしかっこいいから
他の女の子の視線釘付けでしょ?
だから、もっと、目立たないくらいちっちゃくて、
ブッサイクだったら、
私しか相手にしないのになって思ったの!」
うんうん、
ドヤ顔で言う私に
パチクリする大輝。
「…なんか文句あるの?」
「…いや、最高。
本当日菜子好き。」
「ありがと。」