君がくれたもの
だけど、
「お母さんのクッキー食べたって言っちゃうからね。」
高級お母さんの楽しみクッキーを食べた大翔はチョビのせいにしてたけど、
大翔が食べたのを知ってるんだからね。
と言うと、
バツが悪そうな顔をすると車へと向かって行った。
そして、
そのまま、大翔の運転でショッピングセンターへと向かった。
私と優香、
その後ろを
大輝と佐倉が歩いていて、
まって、
私一人だけみすぼらしいよね?
美男女に囲まれた私って…
まぁ、いいや。
とりあえず買い物楽しもう!
昨日バイト代が入った私はルンルン。
来週海に行くと約束をして、
水着を買って、
お母さんからもらったお小遣いで浴衣を買った。
私が黒生地の蝶と花の浴衣。
優香が白に紫陽花の花柄。
ちなみに男2人組には、内緒だ。
って言っても、荷物を持ってくれてるんだけどね。
「あ、そういえば和樹〜!」
「んー?」
「ペアルックしたい!」
ニコニコ笑顔で佐倉に甘える優香。
んー、私も大輝の腕の中なら甘えられるのに、
今は無理だ。