君がくれたもの


イチャイチャしている2人。

「別行動する?」

と、聞くとパァァアっと顔を輝かせた優香はコクコクと頷くと、

「じゃあ、4時にここで待ち合わせね!」

と言うと、腕を引いて歩いて行った。














佐倉じゃなくて、私の。


えー?!

嘘でしょ?

後ろを振り返ると呆然と私と優香を見つめる大輝と佐倉。

そりゃあ、そうなるわ。

そして、私と優香は

2人で思う存分買い物をしまくった。

大輝と佐倉の存在も忘れて、

気づけば、

「「買いすぎた。」」

両手いっぱいの紙袋。

その中には密かに大輝へのプレゼントも入っていて、

1ヶ月記念日といつも助けてもらってるお礼ってやつだ。
この前もデートの電車のチケット代とひまわり畑のチケットは事前に用意されてたし。ね、
そのお礼!


ルンルン気分で待ち合わせ場所へと向かっていると、



「あら?優香?」

透き通る綺麗な声。

その声に思わず私も振り返ると、

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