『N』ー忍びで候うー
21.頭痛の種
「あー、希代香、眠いの?わかる、ひさしぶりの授業であたしも、、、ふわあ、、朝一の授業はきついわ。」
すっかり春の陽気だというのに、あたしと紗江はいつもの学食のカフェテリアにいた。
「ちが、あたしは花粉症で、、っくしゅん。ぁー、ずび、、鼻は出るし目はかゆいし、、」
「ありゃー、来てるよね、花粉。うちのお姉ちゃんもそうだよ。あたしは今のとこ、だいじょぶなんだけど。」
あたしはマスクをずらし、鼻をかんだ。
昨日から急に鼻に違和感を感じ始めていたら見事に今朝、鼻が止まらなくなっていた。
「くしゅんっ!、、ずび、、ぁぁ、、」
新学期のキャンパスは人であふれていた。
次の授業までの空いた1時間を紗江とふたり、いつものデザートセットでいつものようにお茶していた。
「だいぶ、つらそうだね。」
最後のティッシュを使い切ると、紗江が「これも使って。」とカバンからポケットティッシュを出してくれた。
「ありがと。」ずびびびび、また鼻をかむ。
その時、カバンに入れた携帯がぶるぶる振動しているのがわかった。
着信は非通知。
だけどあたしはぴん、ときてそれに出た。
「はい。、、」鼻がでてしょうがない。ずびび、っとそれをすする。
「・・・ぷっ。花粉症?」その笑い声、郷太だった。
すっかり春の陽気だというのに、あたしと紗江はいつもの学食のカフェテリアにいた。
「ちが、あたしは花粉症で、、っくしゅん。ぁー、ずび、、鼻は出るし目はかゆいし、、」
「ありゃー、来てるよね、花粉。うちのお姉ちゃんもそうだよ。あたしは今のとこ、だいじょぶなんだけど。」
あたしはマスクをずらし、鼻をかんだ。
昨日から急に鼻に違和感を感じ始めていたら見事に今朝、鼻が止まらなくなっていた。
「くしゅんっ!、、ずび、、ぁぁ、、」
新学期のキャンパスは人であふれていた。
次の授業までの空いた1時間を紗江とふたり、いつものデザートセットでいつものようにお茶していた。
「だいぶ、つらそうだね。」
最後のティッシュを使い切ると、紗江が「これも使って。」とカバンからポケットティッシュを出してくれた。
「ありがと。」ずびびびび、また鼻をかむ。
その時、カバンに入れた携帯がぶるぶる振動しているのがわかった。
着信は非通知。
だけどあたしはぴん、ときてそれに出た。
「はい。、、」鼻がでてしょうがない。ずびび、っとそれをすする。
「・・・ぷっ。花粉症?」その笑い声、郷太だった。