『N』ー忍びで候うー
23.密談
カラン、コロン、、、
背中でドアを閉じる。
「行った。」低い声は暗い店内に響いた。
ぽっぽっ、と明かりが灯った店内に彼らは息を潜めていた。
「また一花にいいとこ取られちゃったね。」
明るい声が言う。
「顔色が優れないようでしたね。花粉症、つらいですね、、」カウンターの奥、いつもの定位置から顔が見える。
「私が今度いい薬を紹介してあげましょう。」
三田はメガネをくいっと上げた。
「俺、一花と変わりたい。」
「でしょ?」
ため息交じりの次郎に郷太が相の手を入れた。
「俺も次は年相応の役がやりたいって意味だよ。この件が片付いたら。」
「俺と変わる?年相応に、お姉さまたちと毎日会えるよ。」
ネクタイを緩めつつ言ったのは四ツ谷だった。
「いや、そっちはお前に譲るよ。」
次郎は四ツ谷に両手を上げて見せた。
「揃ってるな。では、最終確認だ。」
一花を中心に顔を合わせたーーーー
背中でドアを閉じる。
「行った。」低い声は暗い店内に響いた。
ぽっぽっ、と明かりが灯った店内に彼らは息を潜めていた。
「また一花にいいとこ取られちゃったね。」
明るい声が言う。
「顔色が優れないようでしたね。花粉症、つらいですね、、」カウンターの奥、いつもの定位置から顔が見える。
「私が今度いい薬を紹介してあげましょう。」
三田はメガネをくいっと上げた。
「俺、一花と変わりたい。」
「でしょ?」
ため息交じりの次郎に郷太が相の手を入れた。
「俺も次は年相応の役がやりたいって意味だよ。この件が片付いたら。」
「俺と変わる?年相応に、お姉さまたちと毎日会えるよ。」
ネクタイを緩めつつ言ったのは四ツ谷だった。
「いや、そっちはお前に譲るよ。」
次郎は四ツ谷に両手を上げて見せた。
「揃ってるな。では、最終確認だ。」
一花を中心に顔を合わせたーーーー