『N』ー忍びで候うー
24.胸騒ぎ
「ちょっと待て。」
一花へ向きかけた、いやほぼ向いていたで視線がぐいと引き戻された。

次郎だった。
四ツ谷の隣で何か考えるような顔つきをしている。

「親子って言ったよな?

子供のほう、娘は、確かに幸田の娘だったのか?」

「何を」
「幸田良政、俺もそいつについて調べていた。
だがそいつの娘は、、この春から海外留学に行ってるはず、、」




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