『N』ー忍びで候うー
七花は薄らぐ意識をどうにか耳に集中させた。

かつかつかつ。


どたっ。



「うっ!お前は、、!」

声がぷつりと途絶えた。


ず、ずず、、ぱちん、かちゃかちゃ


すー、、こぉー、、


「こちらok。」


あれ、、誰、、の声?


もう、、だ、、めかも、、




ふわり、と身体が軽くなった。


「ん、、」

「痛かっただろう、、すまない、俺が送ってやればよかった。」

遠くなる意識の中でかすかにお日さまの匂いがした気がした。

「、い、ち、、?」

「もう大丈夫だ。安心して眠っていろ。」

温かいものに包まれる感覚があって、そのままぷつりと七花の意識は途切れた。




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