『N』ー忍びで候うー
「いや、正確にはついさっきからだ。」

「おじいちゃまがあたしにはもう忍、、任務を解くって、だからもう・・」

『みんなには会えない』と思ってたのに。

「ああ、任務は解かれた。

それは俺たちも聞いている。だからこうしてお前に関わることはないはずだったが、先日の奴らがお前をまた襲うかもしれない、と様子を見に来たのだが、、やはり。」

「また襲われる・・?」
歩きながら背筋がぞわっとするのを感じた。

「俺が守る。」
ぽん、と肩に手が置かれた。温かさを感じる手だ。

「一、、」

見上げると一花の視線と重なった。

「怖い思いをしたんだ。もう関わりたくないだろう。だが、辛いだろうがもう少し・・」

あたしはそっと首を横に振っていた。

そっと。もう一度振った。

「怖くないのか?」
違う。

「忍者でいいのか?」
んー、、

「面白い顔だな。なんだそれは。ぷっ。」

優しい微笑みにドキッとした。

「違っ、」
「任務は解かれたが、お前は俺の弟子だからな。しかも修行が全く足りていないんだ。そのままで放ってはおけない。」
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