『N』ー忍びで候うー
「おい、キヨ、、」小さく呼ばれて振り向いた。
「え、、?」
「呼び方がわからん。七花じゃない、今はキヨカだろう。
、、それより、俺に匂いがあると言ったな?」
「あ、、う、、ん。」
「なんの匂いかわからんが、それは今も匂うのか?」
『な、なにを突然!』
あたしは思わず赤面してしまう。
でも暗いからきっと一花には顔色までは見えてないはず。
「どうした?こわい顔をして。
その匂いをもしお前が感じられるなら、俺が近くで護衛していることがわかるかと思っただけだ。」
「ぁー、そういうこと!」
「匂いがあるなんて忍者失格だがな。」
一花は本気で嫌そうな顔をした。
「で、それは、まだ匂うのか?」
『へー、一花もそんな顔するんだ〜・・』
あたしはすっと空気を吸うマネをして見せた。
「うん!するよ!」
『お日さまの匂い』
「わかった。早く行け。」
あたしは一花に背中を押されながら、走り出した。
「おやすみぃ!」
振り向くと一花の姿はもう見えなかった。
あるいは真っ黒な姿が闇に溶け込んで見えないだけなのか、、
「ありがと。」
小さく言って、あたしは玄関のドアを開けた。
ふっと笑うと、一花は口元を引き締めた。
広がる闇の中に身を潜めた。
「え、、?」
「呼び方がわからん。七花じゃない、今はキヨカだろう。
、、それより、俺に匂いがあると言ったな?」
「あ、、う、、ん。」
「なんの匂いかわからんが、それは今も匂うのか?」
『な、なにを突然!』
あたしは思わず赤面してしまう。
でも暗いからきっと一花には顔色までは見えてないはず。
「どうした?こわい顔をして。
その匂いをもしお前が感じられるなら、俺が近くで護衛していることがわかるかと思っただけだ。」
「ぁー、そういうこと!」
「匂いがあるなんて忍者失格だがな。」
一花は本気で嫌そうな顔をした。
「で、それは、まだ匂うのか?」
『へー、一花もそんな顔するんだ〜・・』
あたしはすっと空気を吸うマネをして見せた。
「うん!するよ!」
『お日さまの匂い』
「わかった。早く行け。」
あたしは一花に背中を押されながら、走り出した。
「おやすみぃ!」
振り向くと一花の姿はもう見えなかった。
あるいは真っ黒な姿が闇に溶け込んで見えないだけなのか、、
「ありがと。」
小さく言って、あたしは玄関のドアを開けた。
ふっと笑うと、一花は口元を引き締めた。
広がる闇の中に身を潜めた。